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日本近海のサメ

日本の沿岸や外洋に分布する危ないサメ類をレポート!
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日本近海のサメ


日本近海には約100種のサメ類が生息し、それらのうち人に危害を加える恐れのある沿岸性のサメ類はホホジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメ、シュモクザメだとされる。
また、外洋性の危険なサメ類はヨゴレとヨシキリザメだとされる。
以下、「沿岸性の危険なサメ」と「外洋性の危険なサメ」という事について、簡単に触れてみたいと思います。

* サメ類に関する事件については、当サイト「サメの事件簿」で書いています。



沿岸性の危険なサメ


ホホジロザメの画像(by Free wildlife pictures)ホホジロザメ(英名:Great White Shark)
分類:ネズミザメ目>ネズミザメ科>ホホジロザメ属
分布:亜熱帯〜亜寒帯の海域
体長4〜4.8m、体重680〜1100kg
画像: ホホジロザメ 「Free wildlife pictures」様 


ホホジロザメの最大個体については諸説あるものの、「恐らくは体長約7m、体重約2500kgの個体(1997年、台湾)ではないか?」とされる。
また、体長に限れば7.13m(1987年、マルタ)という記録があるが、7.3m(南オーストラリア)とする見解も広く浸透している。
一方では、正確に測定された最大体長は6.1m(1988年、カナダ)だとする見解もあり、混沌とはしているが、「最大級の体長は6m以上であり、体重は2000kg前後に達するであろう・・・」とする見解には概ね異論はないようだ。

過去には体長11m(1870年代、南オーストラリア)や11.3m(1930年代、カナダ)という絶滅した巨大ザメ「メガロドン」を思わせるような記録もあるが、前者には誤測定、後者にはウバザメとの誤認の疑いがあるという事などから度外視される傾向にあるようだ。
また、日本沿岸での分布に関しては沖縄〜北海道までの広範囲に及び、北海道でも体長5.8m(昭和60年5月)という記録がある。

* 絶滅した巨大ザメについては、当サイト「メガロドン」で書いています。



イタチザメ(英名:Tiger Shark)
分類:メジロザメ目>メジロザメ科>イタチザメ属
分布:熱帯〜温帯の海域
体長3.3〜4.3m、体重385〜635kg

イタチザメも巨大だ。最大級のひとつとしては体長5.5m、体重1524kg(1954年、オーストラリア)という記録がある。
加えて、非常に貪欲な食性を示し、解体されたイタチザメの胃袋からは魚、オットセイ、水鳥、海ガメ、小型のサメ、イカなどの捕食対象はもちろん、古タイヤやナンバープレートなどが発見された例もある。

日本では関東以南の海域に分布するとみられているが、多くは沖縄近海に分布する。
また、イタチザメは波打ち際や河口域にも出没する事があり、人にとってはホホジロザメ、オオメジロザメと並ぶ要注意のサメだとされる。


オオメジロザメ(英名:Bull Shark)
分類:メジロザメ目>メジロザメ科>メジロザメ属
分布:熱帯〜温帯の海域、河口域、淡水域
体長2.1〜3.5m、体重90〜230kg

上記のホホジロザメやイタチザメに比べると巨大感は薄れるものの、「人にとっては最も危険なサメだ」と考える研究者達は少なくない。
事実、沖縄近海でのサメ類による人への咬傷事件の多くはホホジロザメの仕業ではなく、このオオメジロザメとイタチザメだとされる。
加えて、オオメジロザメは淡水でも生息できる広塩性のサメでもあり、河川を遡上して湖などにも出没する。

「川や湖にサメがいるのか?」という事自体が驚きではあるが、その遡上する距離というのが半端ではなく、海外からの報告ではアマゾン川の上流3700km(ペルー)や、ミシシッピー川の上流3000km(米国イリノイ州)などで発見された例がある。
他では中米のニカラグア湖〜サンフアン川、インドのガンジス川、アフリカ南部のザンベジ川などでの分布が知られている。
一方、日本では沖縄近海での分布が知られており、那覇市や西表島の河川での目撃例、捕獲例がある。

尚、旧サイトでは那覇市の安里川でオオメジロザメを釣り上げたご本人(sacomさん)から、下記のようなコメントを頂いています。
また、ご本人の運営するブログ「sacomプロジェクト」様では、沖縄フィッシングについて熱く語っています!

これまでに安里川の上流700m付近で8匹のオオメジロザメを釣り上げ、最大が107cmの9.1kgでした。
沖縄の川は総じて短く浅いので、オオメジロザメ自体が安里川の相当上流まで上がることはないと思われます。
観光地で有名な「国際通り」を横断するあたりまで潮位の影響を受けており、そのあたりまでサメの目撃情報がありますが、オオメジロの成魚と違い、幼魚はさほど淡水に強くないらしいという情報もあるのでさほど上まで上がる事はないでしょう。
「旧サイトよりsacomさんのコメント(2005年10月28日)を引用」



シュモクザメの画像(by Free wildlife pictures)シュモクザメ(英名:Hammerhead Shark)
分類:メジロザメ目>シュモクザメ科>インドシュモクザメ属、シュモクザメ属
分布:熱帯〜温帯の海域
体長:0.9〜6m
画像: シュモクザメ 「Free wildlife pictures」様 


シュモクザメとはシュモクザメ科に分類される2属9種の総称であり、日本近海ではヒラシュモクザメ(体長4〜6.1m)、シロシュモクザメ(体長3〜4m)、アカシュモクザメ(体長3〜4m)の3種が分布する。
上記のホホジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメほどの危険性はないとされるが、日本ではシュモクザメの咬傷による死亡事故が発生している。

上の画像のようにシュモクザメの頭部はT字型に広がっており、その両端には目と鼻がある。
そのような独特な姿をしている事については諸説あるが、そのひとつとして「好物のエイを捕食する際に、エイのトゲから目を守る為ではないか?」とする見解がある。
シュモクザメは集団化する事でも知られ、一群となって海岸近くにまで現れる事があるが、その際にはエイの一群と共に現れる場合もある事から「好物のエイを追ってきたのではないか?」とも推測されている。
加えて、口の周囲にエイのトゲが刺さったシュモクザメが見つかる事からも、「エイのトゲから目を守る為・・・」という解釈は興味深い。

また、「シュモクザメ」と呼ばれる由来については、鐘などを叩くT字型の仏具である撞木(しゅもく)に似ているからだとされる。
英名で「ハンマーヘッドシャーク」と呼ばれる事についても同様で、ハンマー(金槌)の頭部に似ている為だとされる。



外洋性の危険なサメ


ヨゴレ(英名:Oceanic Whitetip Shark)
分類:メジロザメ目>メジロザメ科>メジロザメ属
分布:熱帯〜温帯の海域、体長2.4〜3m(最大級では体長3・5〜3・9mに達するとされる)

ヨゴレは外洋性のサメではあるが、沿岸性のホホジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメと並ぶ最も危険なサメ類のひとつだとされる。
研究者によっては「人を襲った数ではヨゴレが最大ではないか?」とする見解もあり、その背景には第2次世界大戦(1939〜1945年)の間に発生した2つの凄惨な事件がある。
どちらの事件も複数の種のサメの仕業であるとされるが、参考にした海外サイトによればヨゴレが主であると解釈しているようだ。

1942年11月、ナタール沖(南アフリカ)
イギリスの輸送船「ノバスコシア号」は、ドイツの潜水艦(Uボート)からの雷撃によって沈没。
乗っていた900〜1042人(諸説あり)のうち、生存者として救出されたのはわずか192人だけであり、生存者によると「亡くなった人達の多くがサメの犠牲となった・・・」と話している。

1945年7月〜8月、フィリピン海
米海軍の巡洋艦インディアナポリス号は、日本の潜水艦からの雷撃によって沈没。
乗員約1200名のうち約300名は雷撃によって死亡、残り約900名は海に浮かんだまま救助を待つ事になるが・・・
救助船が来たのは4日後であり、その間に多くの人達がサメの犠牲となる。生存者として救出されたのはわずか316名だった。


ヨシキリザメの画像(by Free wildlife pictures)ヨシキリザメ(英名:Blue Shark)
分類:メジロザメ目>メジロザメ科>ヨシキリザメ属
分布:熱帯〜温帯の海域
体長:1・8〜2.8m(最大級では体長3.8m前後に達するとされる)
画像: ヨシキリザメ 「Free wildlife pictures」様 



画像:ホホジロザメ、シュモクザメ、ヨシキリザメ 「Free wildlife pictures」様
参考サイト:「ホホジロザメ 日本周辺」様
参考サイト:「Great white shark - Wikipedia, the free encyclopedia」様
参考サイト:「Florida Museum of Natural History Ichthyology Department」様

2007/09/01 NEW (イーコラム)
2004/11/01 旧サイト(危険動物JAPAN) 


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