分類:アシカ亜目セイウチ科
分布:グリーンランド、ノルウェー、ロシア、カナダ、米国アラスカ州、カムチャツカ半島などの北極圏
体長:オス2.9〜3.5m(メス2.5〜2.7m)
体重:オス800〜1200kg(メス560〜830kg)
食性:貝類、甲殻類(エビ、カニ)など
ヒゲを使って居場所を調べ、息を吹きかけて砂を飛ばし、キバで掘り起こして捕食する。
| セイウチ 画像: 「Free Pictures of Dogs, Birds, Butterflies, Flowers, Wild Animals
....」様 |
1860年、北海道函館市。
万延元年 (1860) に北海道亀田半島の川汲 (かつくみ) 村にセイウチが漂着したという記録が残されており、その姿は「海象」という題(タイトル)で描かれている。
1984年1月10日、三重県尾鷲市。
九鬼沖の定置網で体長約3.5mのセイウチが混穫され、殺処分されている。
他では青森県八戸市、北海道根室市、千島列島(現・ロシア)などでの記録があるとされるが・・・
なぜ、北極圏に生息するセイウチが日本の沿岸に漂着するのだろうか?
セイウチは(出産時期のメスなどの例外を除けば)集団を形成するが、「シャチなどに追われて群れからはぐれたセイウチが迷ってしまい、寒流に乗って日本の沿岸まで南下してきたのではないか?」とする見解がある。
水族館などで見るセイウチは何となくユーモラスで可愛らしいが、いざという時の攻撃力は非常に高く、「地上最大の肉食獣」とも呼ばれるホッキョクグマを制圧する事さえある。
そのセイウチの最大の武器とは巨体と巨大なキバとなる・・・。
| セイウチ 画像: 「Free Pictures of Dogs, Birds, Butterflies, Flowers, Wild Animals
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一般的な体長、体重は前述通りだが、オスの最大個体では体長約4m超、体重約2000kg超にも達し、メスの最大個体でも体長約3m超、体重約1200kg超に達するという。
また、セイウチが持つキバは上あごの犬歯が発達したもので、オスで50〜60cm、メスで30〜40cm位だが、オスでは100cm前後にまで達する事もある。
そして、この巨大なキバを武器にして、天敵であるホッキョクグマやシャチなどから身を守る。
あるいは、海から上がる際に補助として使ったり、前述のようにエサを掘り起こす為に使ったりもするが、本来の用途は「体とキバの大きさで群れの中での順位を決めるのではないか?」とも考えられている。
セイウチとホッキョクグマの関係を考えた場合、共に体長3m級、体重1000kg級という事から、互いに譲らない壮絶なビッグバトルを想像してしまうが、実際のところはどうなのだろうか?
・セイウチは陸ではホッキョクグマを恐れるが、海では恐れない
・セイウチは陸でも海でもホッキョクグマを恐れない
・セイウチは陸でも海でもホッキョクグマを恐れる |
実際に北極圏で調査する専門家の間でも上記のように異なる事例が報告されているが、「両者の成熟度やメンタルな部分によって異なった結果になるのではないか?」と推測する。
そういう意味では管理人が以前に見た映像や資料も、ひとつの結果に過ぎないのかもしれないが、「セイウチは陸でも海でもホッキョクグマを恐れる」という印象を受けました。
もちろん、製作者側のアプローチによっても印象が変わるとは思いますが、以下のような内容でした・・・。
陸の場合、セイウチはホッキョクグマの姿を見ればすぐに逃げるようだ。
50頭前後ものセイウチの群れが休む岩場に1頭のシロクマが上がって来ただけでもパニック化し、先を争って海へ飛び込こもうとする。
その結果、ホッキョクグマの犠牲となるのは逃げ遅れた幼いセイウチや、将棋倒しになって死傷したセイウチとなる。
海の場合であっても、セイウチはホッキョクグマを恐れ、警戒する。
薄氷を割って海面に浮上してくるセイウチの群れは実に圧巻で、その姿は「海獣」というよりも「怪獣」という印象の壮大さだが、浮上したセイウチの第一の行動は周囲を見渡す事。つまり、ホッキョクグマなどへの警戒だった。
そして、ホッキョクグマの姿を発見した場合にはパニック化し、先を争って陸へ上がろうとする。
その一方では、セイウチのキバに刺されて死んだホッキョクグマの事例も報告されており、土壇場ともなれば「セイウチはホッキョクグマを制圧する事もある・・・」といえるのだろう。
生息地のひとつとして、カムチャツカ半島北東部が上げられている。
セイウチが誤って寒流である親潮(千島海流)の流れに乗ったとすれば、過去に漂着、捕獲されたとされる場所が親潮の流れ通りの太平洋側ばかりである事にも納得できる。
( A )カムチャツカ半島北東部 ( B )千島列島 ( C )北海道根室市
( D )北海道函館市 ( E )青森県八戸市 ( F )三重県尾鷲市
また、三重県での混穫事例から考えた場合、(水族館などから逃げ出したのでなければ)実際に東京湾沖や伊勢湾沖を通って来たのだろうから、東京や名古屋に漂着しても不思議ではないように思う。
更に、親潮には太平洋側から津軽海峡へ向かう流れもあり、セイウチが日本海側に漂着する可能性もあるのかもしれない。
つまり、過去に「稀な例」として漂着し、今後も「稀な例」として漂着する可能性は否定できないようにも思いますが、地球温暖化に伴う北極圏の減少などから、セイウチは近い将来の絶滅が危惧されています。
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