「テチス海」
約4000万年前に消滅したテチス海と海生哺乳類の関係。 |
約2億年前から4000万年前までの間、現在のアフリカ大陸とユーラシア大陸との間に存在したと考えられる海域の事で、「古地中海」とも呼ばれます。
2億年前
超大陸パンゲアの分裂に伴い、ローラシア大陸とゴンドワナ大陸との間にテチス海(Tethys Sea)が形成されます
尚、超大陸パンゲアについては、当サイト「パンゲア大陸」をご覧下さい。。
| 画像:「Welcome to the USGS - U.S. Geological Survey」様 |
5000万年前
インド亜大陸の北上に伴い、テチス海が狭くなってきていますが、この頃にクジラの祖先であるムカシクジラ類が、テチス海で誕生したと考えられています。
| 元地図:「DOL Dinosaur Omnipedia」様 / 加工:「イーコラム」 |
4000万年前〜現在
インド亜大陸がユーラシア大陸と衝突する前後(約4000万年前)の造山活動により、テチス海の多くの部分が陸化して現在のアルプス山脈、ヒマラヤ山脈、カフカス山脈などになります。
また、約2000万年前にアフリカ大陸とユーラシア大陸が陸続きとなった事により、テチス海は完全に消滅。現在の地中海、黒海、カスピ海、アラル海はテチス海の痕跡であるとされます。
MEMO
・パンゲア大陸の分裂時期については2億5000万年前〜1億8000万年前の諸説があります。
・インド亜大陸とユーラシア大陸の衝突時期については5000万年前〜4000万年前の諸説があります。
・アフリカ大陸とユーラシア大陸が陸続きになった時期については2500万年前〜1400万年前の諸説があります。 |
テチス海が存在していたとされる2億年前〜4000万年前を地質年代でいうと、「中生代〜新生代始新世」という事になりますが、いわゆる「恐竜の時代」であるジュラ紀や白亜紀を含んでいる事からも想像できるように、温暖な気候であった事が知られています。
その後、約3600万年前の始新世末からは寒冷化していきますが・・・、
一説によれば、赤道付近にあったテチス海では海水の蒸発が盛んであった為、塩分濃度が高くて暖かい深層水が形成され、それが全海洋を巡回していた事から、全地球規模での温暖な気候につながっていたとされます。
約5000万年前のテチス海は、インド亜大陸とユーラシア大陸が衝突する直前ともえいる状態であった事から、既にテチス海の海底は押し上げられつつあり、広大な浅海のような状態であったと考えられています。
浅海にはプランクトンが繁殖し、それを餌とする魚類や貝類、甲殻類などが集まってきますが、それらを餌にしようとする陸生動物達もテチス海に現れました。
そのひとつがクジラ類の祖先であるムラシクジラ達です。
左図はワニのように見えるでしょうが、約5200万年前に生息していた初期のムカシクジラ「アンビュロケトゥス(アンブロケタス)」です。
尚、ムカシクジラについての詳細は当サイト「古代クジラ」で書いています。
| アンビュロケトゥス(アンブロケタス):画像「イーコラム」 |
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