動物コラム

「メガマウスシャーク」

メガマウスに関するデータ、日本への漂着例、雑学など。
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「巨大な口を持つサメ」という意味のメガマウス・シャーク( Megamouth Shark )。
約30年前(1976年)の発見以来、わずかに40例しか報告されていない謎の深海ザメだ。
(注) 日本の学術的サイトが発表するデータとは異なっています。


全長549cmのメガマウス
メガマウスとは?


分類:ネズミザメ目メガマウス科
別名:メガマウスザメ、メガマウスシャーク
全長:4〜5.5m 
(注)全長はイーコラムによる推測値です。下記40例より幼体と思われる個体を除いて算出しています。

全長549cmのメガマウス 1998年2月20日、フィリピン
画像:「Sharkman's World」様


メガマウスの最大の特徴となる大きな口・・・。
それが「メガマウス」という名前の由来である事は前述の通りだが、中国語でもストレートに「大口鯊」や「巨口鯊」と呼ばれている。
(参考:中国語では「鯊」はサメ類を意味し、ホホジロザメなら「大白鯊」と表記されます。)
また、メガマウスはネズミザメ目の中では最も原始的なサメだといわれている・・・。



メガマウス、全40個体一覧表(1/2)


01 1976年11月15日、米国(ハワイ州オアフ島)。 全長446cm。
02 1984年11月29日、米国(カリフォルニア州カタリナ島)。 全長449cm。
03 1988年08月18日、オーストラリア(西オーストラリア州マンジュラ)。 全長515cm。
04 1989年01月23日、日本(静岡県浜松市)。 全長約400cm。
05 1989年06月12日、日本(静岡県焼津市)。 全長490cm。
06 1990年10月21日、米国(カリフォルニア州ダナ・ポイント)。 全長494cm。
07 1994年11月29日、日本(福岡県福岡市)。 全長471cm。
08 1995年05月04日、セネガル(ダカール州ダカール)。 全長180cm。 
09 1995年09月18日、ブラジル(南部沖合い)。 全長190cm。
10 1997年04月30日、日本(三重県尾鷲市)。 全長544cm。
11 1998年02月20日、フィリピン(ミンダナオ島カガヤンデオロ)。 全長549cm。
12 1998年04月23日、日本(三重県御浜町)。 全長549cm。
13 1998年08月30日、インドネシア(北スラウェシ州マナド)。 全長約500cm。
14 1999年10月01日、米国(カリフォルニア州サンディエゴ)。 全長518cm。
15 2001年10月19日、米国(カリフォルニア州サンディエゴ)。 全長548cm。
16 2002年01月18日、東インド洋。 全長235cm。
17 2002年04月20日、南アフリカ共和国(ネイチャーズバレー)。 全長350cm。
18 2003年01月06日、フィリピン(ミンダナオ島カガヤンデオロ)。 全長497cm。
19 2003年05月26日、米国(カリフォルニア州ダナ・ポイント)。 全長610〜760cm位。
20 2003年07月04日、台湾(花蓮県沖合い)。 全長約250cm。



全長420cmのメガマウス
メガマウスの生態


生態的には未究明な部分の多いメガマウスだが、いくつかの特徴も知られるようになっている。
例えば「口の中は銀色(獲物を誘う為)で歯は小さく、プランクトンを食べるおとなしいサメである」とか、「昼間は水深100〜200m位に生息し、夜間には水面近くまで上がって来る」などとなり、同じネズミザメ属であり、同じプランクトンフィーダーのウバザメとオーバーラップする部分もある。
確かに過去には「メガマウスとウバザメの祖先は同じではないか?」という議論もあり、DNA鑑定などの結果から「両者の祖先は違う」という見解に落ちついているようです。
全長420cmのメガマウス 2004年3月8日、エクアドル〜ペルー沖
画像:「Sharkman's World」様




メガマウス、全40個体一覧表(2/2)


21 2003年08月07日、日本(静岡県御前崎)。 全長420cm。
22 2004年03月08日、エクアドルからペルーにかけての太平洋沖。 全長420cm。
23 2004年03月13日、インドネシア(ウェー島ガパン・ビーチ)。 全長177cm。
24 2004年04月19日、日本(千葉県市原市)。 全長563cm。
25 2004年04月23日、日本(静岡県網代沖)。 全長490cm。
26 2004年11月04日、フィリピン(ヴィサヤ諸島イロイロ州)。 全長504cm。
27 2005年01月23日、日本(三重県紀勢町沖)。 全長528cm。
28 2005年01月30日、フィリピン(ミンダナオ島カガヤンデオロ)。 全長417cm。 
29 2005年04月25日、台湾(花蓮県沖合い)。 全長不明、体重約630kg。
30 2005年05月02日、台湾(花蓮県沖合い)。 全長不明、体重約680kg。
31 2005年05月04日、台湾(花蓮県沖合い)。 全長708cm、体重約689kg。
32 2005年05月05日、台湾(花蓮県沖合い)。 全長約570cm。
33 2005年06月05日、台湾(花蓮県沖合い)。 全長350〜400cm。体重400〜500kg。
34 2006年01月26日、フィリピン(東ネグロス州バヤワン市)。 全長約500cm。
35 2006年03月12日、フィリピン(ミンダナオ島カガヤンデオロ)。 全長226cm。
36 2006年03月23日、中国(詳細不明)。 全長470cm。
37 2006年05月02日、日本(神奈川県相模湾湯川原町)。 全長567cm。
38 2006年11月16日、メキシコ(バハ・カリフォルニア・スル州)。 全長214.9cm。体重27kg。
39 2007年06月07日、日本(静岡県静岡県東伊豆町)。全長約450cm、体重540kg。
40 2007年07月09日、日本(茨城県東沖700km)。全長約400cm、体重450kg。



巨大ザメ、メガマウス


上記のように、メガマウスの最大級は全長708cm、体重689kg(台湾、花蓮市)や、全長567cm、体重1200kg(日本、神奈川県)等となるが、目撃情報レベルでは「全長610〜780cm位だった(米国、カリフォルニア州)」という報告も寄せられており、更なる大型個体が発見されても不思議ではない。

例えば、通常は全長4〜5m程度とされるホホジロザメの最大記録は7.1〜7.3mだとされており、通常は全長6〜8m程度とされるウバザメの最大記録は12.27mとなるが、メガマウスの最大記録は全長7.08mとなり、全38例という少ないデータでありながらも、既にホホジロザメの最大個体に迫る記録となっている。

また、日本国内での鑑定に限って調べてみても・・・
1999年7月9日、山口県光市の海水浴場に出現、捕獲されたホホジロザメは全長5.3mだった。
あるいは、2006年10月28日に東京湾で発見された全長4.8mのホホジロザメの死骸が話題になったが、メガマウスの場合は2004年4月19日、千葉県市原市で全長5.63m。2006年5月2日、神奈川県湯川原町で全長5.67mという記録がある。
ウバザメの場合は2003年4月28日、山口県宇部市西岐波の沖約7.7キロの瀬戸内海で全長9mという記録がある。


上記の記録を参考にすると、「メガマウスの全長は、ホホジロザメ以上なのか?」という想像は成り立つ。
以前なら、現生種による巨大ザメというと、「ジンベイザメ > ウバザメ > ホホジロザメ」の順番であったが、既に「ジンベイザメ > ウバザメ > メガマウス > ホホジロザメ」の順番に記載するサイトも多い。

「後は、どれ位まで最大記録が更新されるのか?」という事になるのだろうが、それは衰弱、あるいは死んだメガマウスが漂着、捕獲されるという事を意味する部分もある。
また、一般的には、「約30年間で38例しかない希少種」として表現されるが、2001年10月21日〜2006年11月16日までの約5年間では24例も報告されている。
加えて、「メガマウスとは認識されないままに、殺処分されたケースも多いのではないか?」と考えてもいいのかもしれない。

既に活動は実行されているのかもしれないが・・・
メガマウスの保護を徹底しなければ、発見後数十年で事実上の絶滅種となる可能性があるようにも思える。


Sharkman's World参考サイト:「 Sharkman's World 」様 ( TOP > ENTER > MEGAMOUTH )

このページは上記の海外サイトを基本の上で、一般ニュースを参考にしながら作成していますが、私的解釈も含まれています。

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