「爬虫綱 >ワニ目」に属する動物の総称。
現生種は「アリゲーター科」「クロコダイル科」「ガビアル科」の3科に大別される事が多いが、ガビアル科については「独立した科ではなく、クロコダイル科に分類するべき」とする説もあり、この場合は「アリゲーター科」と「クロコダイル科」の2科に大別される事になる。
また、類縁関係(7〜9属)や種の分類(21〜25種)についても諸説あるが、当サイトでは下記の23種を記すと共に、「日本で発見〜捕獲されたワニの事件」についても触れたいと思います。
インドガビアル
分類:ワニ目>ガビアル科>ガビアル属>インドガビアル
全長:3.6〜4.5m(最大級の個体では6m前後にも達する)
分布:インド、ネパール、パキスタン
| インドガビアル 画像: 「Classroom Clipart - Free Clipart」様 |
ガビアル科にはインドガビアル1属1種のみが分類される。
インドガビアルの吻部は上の画像のように細長く、計50本以上もの細く鋭い歯が並んでおり、水中での捕食活動(主に魚類やカエルなど)に適した構造となっている。
また、インドガビアルはイリエワニやナイルワニなどにも迫る大型種であり、最大級の個体では6m前後にも達する事から「人を襲う事もあるのではないか?」という想像にも発展しがちだが、インドガビアルの細長い吻部や顎は非常に弱く、人などの大型個体を襲う事はないとされる。
少し紛らわしいが、インドガビアルと似たような形態を持つマレーガビアルという種もいるが、別名ではガビアルモドキ、英名ではFalse Gavial(偽りのガビアル)と呼ばれ、クロコダイル科>マレーガビアル属に分類されているように、インドガビアルの亜種でもなく、近縁種でもない。
アリゲーター属
アメリカアリゲーター(ミシシッピワニ)、チャイニーズアリゲーター(ヨウスコウワニ)
カイマン属
メガネカイマン、パラグアイカイマン、クチビロカイマン
クロカイマン属
クロカイマン
コビトカイマン属
コビトカイマン(キュビエムカシカイマン)、ブラジルカイマン(シュナイダームカシカイマン)
アリゲーター科には上記の8種が分類され、それらのうちチャイニーズアリゲーターのみ中国に分布するが、他は全て北米〜南米に分布する。
また、チャイニーズアリゲーターは温帯に分布する唯一のワニでもある。
チャイニーズアリゲーター
分類:ワニ目>アリゲーター科>アリゲーター属>チャイニーズアリゲーター
全長:2m以下
分布:中国(長江下流域)
| チャイニーズアリゲーター 画像: 「Free Pictures of Dogs, Birds, Butterflies, Flowers, Wild Animals
....」様 |
クロコダイル属
アメリカワニ、アフリカクチナガワニ、オリノコワニ、オーストラリアワニ、フィリピンワニ、モレレットワニ(グァテマラワニ)、ナイルワニ、ニューギニアワニ、ヌマワニ、イリエワニ、キューバワニ、シャムワニ
コビトワニ属
ニシアフリカコビトワニ(コビトワニ)
マレーガビアル属
マレーガビアル(ガビアルモドキ)
クロコダイル科の代表種のひとつとしては、先ずイリエワニの名が上げられるのではないだろうか?
イリエワニはワニ類の最大種として知られ、情報レベルでは全長7m以上、体重1000kg以上に達する個体もいたとされる。
また、イリエワニは海水への適応性が非常に高く、過去には1000km以上を遠泳したと推測される報告例もあり、日本の八丈島や西表島などへの漂着例が伝えられている。
| * 詳細は、当サイト「イリエワニ」の中で書いています |
イリエワニ
分類:ワニ目>クロコダイル科>クロコダイル属>イリエワニ
全長:3〜6m
分布:アジア大陸南岸、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ニュ−ギニア、オ−ストラリア北部など
2002年4月22日、神戸市長田区
近くの会社員らが川(兵庫運河)の浅瀬にワニがいるのを発見、捕獲している。
ワニの体長は約115cm。中南米原産のメガネカイマンか、北米原産のミシシッピワニだとみられている。
2002年5月1日、兵庫県明石市
団地内の通路に体長約60cmのワニがいるのを住民が発見、駆けつけた明石署員2人が捕獲した。
2003年8月24日、岐阜県養老町
用水路を泳いでいたワニの体長は約150cm。養老署員など10名がY字型の「さすまた」などを使い、2時間半後に捕獲した。
2005年7月3日、岐阜県瑞穂市
道路を歩いていたワニの体長は約90cm。南米原産のメガネカイマンだった。
2007年8月、名古屋市千種区
病院の駐車場にワニが歩いているのを女性看護師が発見し、病院の警備員が網で捕獲した。
ワニの体長は約43cm。東南アジアに分布するシャムワニに似ているとの事。
2007年9月、石川県金沢市
9月8日、住民が水田にワニがいるのを発見、自ら捕獲している。
9月9日、住民が民家前の側溝にワニがいるのを発見、駆けつけた警察官が捕獲した。
2匹とも体長約1mで、メガネカイマンとブラジルカイマン(シュナイダームカシカイマン)だとみられている。
9月11日、近くに住む男性が動物愛護法違反(無許可飼育)の容疑で逮捕された。
男性は2匹とも自分が飼っていた事を認めており、「逃げられたようだ・・・」と話している。
管理人の小学生時代の話ですが・・・
下校時間の児童たちをターゲットにした路上販売というものがありまして、そこでは「カラーひよこ」と共に「ワニ」も売っていました。
カラーひよこの方は値段も安く、近所の同級生が購入したので、成長するにつれてフツ〜のニワトリになっていく過程を確認できましたが、ワニの方は値段の高さや保護者の反対などもあり、購入した同級生はいなかったので確認できていません。
ただ、子供目にも「トカゲじゃないのかな〜」と思える怪しさはありましたが、子供達がよく知るヤモリ(ニホンヤモリ)とは比較にならない程の大きさであった事も確かだったように思うので、今更ながらに総合判断すると「メガネカイマンの幼体だったのかな?」という気もしますが、定かではありません。
| メガネカイマン 画像:「Photolog Zoo」様 |
なぜ、そのような話を書くのかというと、「昔はワニの購入は簡単だった」という事になります。
管理人の話だけでは特殊な例のようにも思えるので、引用させていただくと・・・
メガネカイマンはアリゲーター科の一種で中南米の水辺に広く分布。(中略)
三十−四十年前から輸入され、夜店で売られていたこともある。(中略)
ワニは動物愛護法で特定(危険)動物に指定され、(中略)
二〇〇六年三月末時点で、環境省が把握する全国のワニは動物園での飼育分も含め七百二十匹。現在、石川県内で飼育の許可を受けている人はいないという。
ワニ専門店の担当者は「〇六年以前には年間五百−千匹が輸入されていた」と指摘。動物輸入業者協議会(横浜市)も「家の中で黙って飼っていれば分からない。総数はどこも把握できていないのが実態」とする。
◇動物の愛護及び管理に関する法律◇ ペット用ワニの飼育については、2006年6月に改正された同法で、都道府県や市などに飼育許可の申請が必要になった。
|
つまり、毎年500〜1000匹ものメガネカイマンの輸入を30〜40年間も続けながら、2006年6月時点では720匹の確認しかできないという事になるが、その中には動物園などでの施設での飼育数も含まれるという事なので、個人単位での飼育数の確認となると驚くほど低い数字である事も予想される。
もちろん、メガネカイマンの輸入が始まったのは30〜40年も前の事であり、自然死という事は相当数に及ぶと考えられるが、現在も無許可で飼育され続けている事も相当数に及ぶのかもしれない。
メガネカイマンに関していえば、成熟するまでには4〜7年はかかるとの事。
2006年6月に改正された「動物の愛護及び管理に関する法律」前に購入した全長30cmほどの幼体は1.2〜1.4mの成体となり、最大では2m以上にも達するという事になる・・・。
|
|
|