UMAコラム〜未確認生物

「ビッグフット」

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ビッグフットとは?


米国〜カナダのロッキー山脈一帯で目撃される獣人のような生物の総称。
文字通り、40〜45cmもの巨大な足跡を残す事から「ビッグフット(Bigfoot)」と呼ばれているが、カナダでは「サスカッチ(Sasquatch)」とも呼ばれる。
体長2〜3m、体重200〜350kg(何れも推定値)
ビッグフット 画像: 「Mysteries Creatures」様
(注)詳細は目撃情報内の「1995年米国テキサス州ワイルド・クリーク」 




ビッグフットの目撃情報


約1万2000年前
ビッグフットの最古の目撃情報はヴュルム氷期末期である約1万2000年前まで遡るとされる。
当時のシベリア(ロシア)とアラスカ州(米国)は陸続きであり、そこを渡って北米へ移動したモンゴロイド達がネイティブアメリカン達の祖先であると考えられているが、「北米には既にビッグフットがいた・・・」とも解釈できる伝承が残されており、それがカナダの「サスカッチ」であり、米国での「オマー」や「スカンクエイプ」「グラスマン」などと呼ばれる存在の事であるとされる。

では、いつ頃から「ビッグフット」と呼ばれるようになったのか?
「Bigfoot」という英名からも推測できるように、イギリスからの入植が始まった1600年代初頭以降になるのではないかと思われる。
しかしながら、個人的に調べられる範囲での「Bigfoot」という記述は1800年代初頭にある事から、1800年代以降に「ビッグフット」と呼ばれるようになったのではないかと想像する。

その1800年代初頭以降、ビッグフットの目撃情報は2000件以上にも達するとされる。
管理人自身も(1行報告を含めれば)数百件程度は見ていると思えるが、ここでは特筆的な数件のみを紹介しておきます。


1840年代、米国ワシントン州スポケーン

宣教師のエルカナ・ウォーカー(Elkanah Walker)がネイティブアメリカン達の間に伝わる「毛むくじゃらな巨人」についての話を記録している。
その巨人はシャケを盗み、強烈な臭いを残して去っていく・・・との事だ。


ビッグフットの画像1967年10月20日、米国カリフォルニア州ブラフクリーク

ビッグフットの姿を追い求めて各地を転々としていたロジャー・パターソンとボブ・ギムリンは、遂にカリフォルニア州北部のブラフクリークでビッグフットを発見した。
ギムリンがビッグフットの襲撃に備えてライフル銃をかまえ、その間にパターソンが撮影したと報告される16mmフイルムは通称「パターソン・フイルム」と呼ばれ、世界中に衝撃を与えた。
ビッグフット 撮影:「Roger Patterson & Bob Gimlin」様


しかし、約37年後の2004年3月1日に発刊された「The Making of Bigfoot」という本の中で、「パターソン・フイルムは着ぐるみを使ったフェイク(偽物)で、私が中に入っていた・・・」とボブ・ヘイロニムス氏が告白し、多くのビッグフット信奉者を失望させた。
ただ、氏の告白自体を疑問視する声もあり、「単なる売名行為、あるいはThe Making of Bigfootの宣伝行為ではないか?」としている。


1995年7月11日、米国ワシントン州ワイルドクリーク
レイニア山麓(Mount Rainier)のワイルド・クリーク地区で撮影された写真がページ最上部のビッグフットの画像となる。
撮影者はこの辺りの森林パトロール隊員であり、「午後2時頃に標高2500m付近で目撃し、夢中でシャッターを押した!」と話している。
ちなみにカメラは「ミノルタ製35mm」であり、フイルムは「FUJICOLOR 35mm」であったそうだ。

当時、この写真の鑑定にあたったワシントン州立大学の人類学者グローバー・クランツ博士(Grover Krantz)は、「この写真に細工の跡はみられない」とする見解を示しているが・・・
残念ながら、現在ではコンピュータグラフィックによるフェイクとする見解が一般的である。



ビッグフットは実在するのか?


ビッグフットはイエティと並ぶ獣人系UMAの代表種ではあるが、実在する可能性をアピールできる材料は非常に乏しい。
例えば、イエティの場合には「ギガントピテクスの生き残り説」「サル類の誤認説」「ネアンデルタール人の生き残り説」などの様々な説を適用して実在する可能性をアピールする事ができるが、ビッグフットにはそれらの説を適用し難い事情がある。

まず、「ギガントピテクスの生き残り説」について触れてみると・・・
ギガントピテクスは約40万年前〜10万年前には絶滅したと考えられてはいるものの、体長約3mにも達する霊長類の最大種であったと推定される事から、「ビッグフットはギガントピテクスの生き残りである!」とすれば最適ではあるが、ギガントピテクスの化石はアジアの一部地域(中国、ベトナム)でしか発見されていないという事を考えると、残念ながら強調できる仮説ではない。

次に、「サル類の誤認説」について触れてみると・・・
北米にはサル類は分布していない。つまり、ゴリラやオランウータンなどの大型種の誤認説や亜種説、新種説などを適用し難い事はもちろん、中〜小型種の誤認説という強引な仮説さえ適用し難いという事が原則となる。

また、「ネアンデルタール人の生き残り説」について触れてみると・・・
北米からはネアンデルタール人の化石は発見されておらず、こちらも適用し難い仮説となる。
「猿人の生き残り説」や「原人の生き残り説」についても同様で、それらの化石は北米では発見されていない。


上記のような書き方をすると、「ビッグフットとは架空の生物であり、2000件以上ともいわれる目撃情報の全ては何かの誤認や捏造に過ぎないのか?」とも思えてしまうが、決してそうとは限らないだろう・・・。

前述のビッグフットの目撃例の中でも紹介しているように、着ぐるみを撮影したと思われるフィルムであったり、コンピューターグラフィックで作成したと思われる写真であったりという例は少なくないが、「捏造だと思われる例の多くは、1933年に公開されたアメリカ映画キングコング以降にイメージされたビッグフットである」とする見解もある。
確かに、いわゆるパターソンフィルムの撮影年度は1966年であり、米国テキサス州で撮影された写真は1995年であるとされる。

逆に、ゴリラの発見は1847年のニシローランドゴリラや、1903年のマウンテンゴリラとなるが、北米では遅くとも1800年代初頭からビッグフットの目撃情報が報告されている・・・という事から、「ゴリラの発見や映画キングコングの公開などによるイメージに左右されない獣人のような生物がいた?」と考える事もできる。
では、ビッグフットの正体とは何なのか?



ビッグフットの正体は?


ハイイログマ(グリズリー)説
前述のように、ネイティブアメリカンの祖先は約1万2000年前迄に北米へ渡ったモンゴロイドであり、「その時代までの北米及び南米には現生人類はもちろん、猿人や原人もいなかった」と考えられている。
その一方では「モンゴロイドが北米に渡った時には既にビッグフットがいた・・・」とも解釈できる伝承が残されているとの事だが、この伝承はビッグフットに限らず、自分達以外の何者かに対する警戒へのメッセージだったとも解釈できる。
例えば、それはハイイログマに対するものであったかもしれないし、他部族に対するものであったかもしれない。

映画「グリズリー」でもお馴染みのハイイログマは体長2.5m、体重250〜300kg。
かつては「ロッキー山脈の象徴」とも呼ばれ、北米の広範囲に分布していたが、現在では米国アラスカ州などの限られた範囲にのみ分布する。
グリズリー(ハイイログマ) 画像: 「Classroom Clipart - Free Clipart」様 



ネイティブアメリカン説
モンゴロイドとはいっても多様な部族があり、広大な北米大陸の中で目撃した他部族は警戒の対象であったとも思われる。
その後、モンゴロイドを祖先とするネイティブアメリカンは500以上もの部族に分かれ、異なる文化や言語を持つに至ったとされる。
特に儀式的な装いの場合には鳥獣を思わせるような外見である事も多く、上記のグリズリー説との混同がサスカッチやオマー、スカンクエイプ、グラスマンなどの伝説につながったのではないかとも推測できる。


大型霊長類説
一般的には「北米にはサル類はいない」とされるが、現実的には「北米固有のサル類はいない」と言い換える事もできるか思う。
広大な北米大陸の気候としては寒帯〜亜寒帯のカナダ、亜寒帯〜亜熱帯の米国という事になるのだろうから、北米中部〜南部では生息が可能だと思われる。
そして、その事は日本ではお馴染みのニホンザルが「最北限のサル類」と呼ばれる事からも推測できるのではないだろうか?
実際のところ、米国テキサス州のテキサス大学野外研究所で放し飼いにされているサルは「嵐山(京都)のニホンザル」でもある。

同様に、北米の亜熱帯地域であれば、動物園やサーカスなどの施設から逃げ出したゴリラやオランウータンなどの大型霊長類が生息可能であるとも推測できる。
左の画像はオランウータンではあるが、動物園などの施設以外で目撃された場合には、「獣人のような生物」として誤認される事もフツ〜の範疇に入るのではないかと思われる。
オランウータン 画像:「動物の恋人」様


近年のビッグフットの目撃例はロッキー山脈一帯に限られる事はなく、北米各地から報告されているが・・・
逃げ出したり、遺棄されたりしたゴリラやオランウータンなどの誤認という事になるのだろうか?


画像(ビッグフット)&参考サイト:「Mysteries Creatures」様
画像:オランウータン 「動物の恋人」様
画像:グリズリー(ハイイログマ) 「Classroom Clipart - Free Clipart」様

2007/09/01 NEW (イーコラム)
2004/11/06 旧サイト


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